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NO BIKE NO LIFE

落車十三日目【抜糸】

落車十三日目。擦過傷の具合はかなり良い。ほとんどのかさぶたがかゆい。驚くほど皮膚の再生が早く感じる。一か所だけ左手の人差し指は傷が深くまだ皮膚が再生しきれていない。関節部分なので指も曲げられず多少不便を感じるが日常生活には支障がない。
一方、唯一縫った左薬指のは来週の月曜日に抜糸に行くが昨日あたりから少し調子が良くない。糸に触ると少し痛い。見た目も少し赤く腫れた感じになっている。
少し不安になったので帰宅後に近所の診療所に行った。受付け時間ギリギリに滑り込んだのですぐ診てもらえたがあまりよく診てもらえず実際処置をした病院に行く事を勧められた。化膿しているので抗生物質を処方するとの事で処方箋が一枚出て診療はおしまい。やっぱり処置をしてもらったメディカルセンターに電話して状況を伝えると診てもらえるとの事なのですぐに出発。
受付けを済ませてトリアージを受ける。トリアージの先生が前回来た時と同じ方で覚えていてくれたので話しが早かった。昨日あたりから縫った所に少し痛みがあり赤く腫れて来た事を伝えた。なぜか検温があった。36.3度だった。
診察室の入り口で待った。今回は救急扱いではなかったので1時間待った。待合室は相変わらず人が多かった。ようやく診察室に入ると二人の先生がいた。一人の先生が自己紹介をしてくれた心臓外科の先生だった。
10日に処置をしてまだ抜糸していないのは遅いのですぐに抜糸しましょう。という事になった。赤くなっているのは化膿している訳ではなく、長い時間糸が入っているのとそういう症状になりやすい。化膿はしていないから心配しないでください。
人間の体は48時間すると大概はくっついてしまうそうで縫うという事は無理な力がかかって傷口が開いてしまう事を防ぐ為であって傷口が開いてしまう時は何をしても開いてしまうので、もし開いてしまったらその時に考えましょう。
というような事を一通りしゃべってその先生はどこかへ行ってしまった。
早速、抜糸の処置が始まった。まずは消毒してから大きなピンセットで黒い糸をつまんで引っ張り上げ、出来た隙間にはさみを入れて糸を切って行くのだが、想像以上に痛い。奥歯を噛みしめて我慢した。四か所の抜糸はすぐに終わった。血も膿も出なかった。傷口はきちんとふさがっているようだった。
人差し指の絆創膏を剥がして処置してもらった。ここは皮膚がかなり削れてなくなっているので新しい皮膚が出来るまで少し時間がかかりそうとの事。保湿治療を継続して絆創膏をマメに交換する事を勧められた。
処置が終わって清算を待っていると月曜日の予約は今日の診察をしたので取り消ししておくとの事だった。お金を払って病院を出ると既に9時を回っていた。急にお腹が減って来たので急いで帰宅した。
抜糸して身も心も軽くなった気がした。